果実の滓や溶け残った氷砂糖を丁寧に濾して、保存完了。
まずは軽く呑んでみる、味は……甘いが、問題ない。好みの味だ。
砂糖が溶けきっていなかったから甘すぎるのを覚悟したが、少し何かで割れば十分行ける。
量は小さめの瓶に作ったからか、若干不満が残る程度の出来具合だった(※1)
けれどこれを元に考えていけば良いだろう。
「ん、初めてにしては及第点……なのかなぁ?
でも楽しかったなぁ……感謝、感謝♪」
作り方を教えてくれた友人に感謝しつつ、桃ワインを移した容器を氷の魔法で冷やしていく。
明日にでも、みんなで呑んでみようと考えていた。
……机の上には果実酒についての書物が積まれ、幾つかの付箋が付いていた。
※1:
900ミリ前後の量だと思われます。瓶の容量(1.2リットル)と桃を引き上げた後の状態から考えて。
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