「最初のシナリオは突破されそうね」
「……」
「ええ、想定内よ……ちょっと悔しいけど」
「……」
「分かってるわよ。出番が終わった配役は……」
「……」
「でも一々集めるのも面倒よね。その辺りは同情するわ」
「……」
「ふうん?まあどうでも良いけどね」
「……」
「分かってるってば。あいつらの力……」
「……」
「あいつ?これ以上邪魔させないわ」
「……」
「平気よ。協力者が居るみたいだけど」
「……」
「ええ。全ては……の為に」
書き割りが如く薄い世界の裏側。近くて遠い、目の前にあるたどり着けない世界。
そんな場所で、悪夢の名を冠する少女と、幾つかの闇が、語らう。
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