「あのさ、9Fがマンティコアで10Fがらすぷ……なんとかだよな?」
「リンダ、はしたないですよ……マンティコアは凄い毒を操るとか」
「10Fのボスはラスプーチンだったわよね、凄く強い魔法使いの」
金髪の少女・リンダがベッドに寝転んだまま尋ねてくる。
それを窘めながら銀髪の少女・シエラや黒髪の少女・ルーミィも尋ねてきた。
三人とも、「どうやって勝ったの?」という視線を向けてきている。
「じゃあ最初はマンティコアから……こいつはシエラの言う通り、毒が怖い。
只の毒じゃなく猛毒を何度も重ねて、体力を削ってくるんだ。
それに体力や攻撃力も凄く高いよ……他のボスの数倍の体力がある」
だからね、と指を立てて。
「防具に白衣、プリズムの盾は出来るだけあった方が良い。毒が消せて守りも固いから。
後はパンプキンヘッドやリトルパンプキンが欲しいかな、忍者刀でも良い」
一気に体力を削れる装備がオススメだという。
自動人形の場合、「忍者刀・プリズムの盾・白衣・パンプキンヘッド・くわえ剣」が基本。
忍者刀がリトルパンプキンやロンギヌスに変わる事もあるが……。
なお体力と攻撃力さえ高ければ白衣が蜘蛛の胸当てなどでも問題はない。
(※7ターン前後で仕留められる事を前提とする。パンプキンヘッド×3~4→攻撃2発の計算)
「慣れてくると倒しやすいから、装備さえ整えてれば結構安心なボスかなぁ」
ちなみに倒すと次元シールドのレシピだよ、と自動人形は笑って話す。
「次にラスプーチンだけど……こいつは厄介なんだよね」
取りあえず最初は「魔剣デスブリンガー・プリズムの盾・魔剣士の服・ドラゴンヘッド・くわえ剣」。
現在は「ロンギヌスの槍・プリズムの盾・蜘蛛の胸当て・パンプキンヘッド・くわえ剣」の、
いつものセットで挑んでみている訳なのだが……。
「まず魔法だけど軽減無しで20前後のダメージかなぁ……結構痛いよね。
そして攻撃と共に呪いをかけて、動けなくしてくる……酷い時は動けないのが続くよ」
そして何より、と指をピンと立てて。
「こいつの特徴は復活する事。運が良ければ1回で倒せるけれど、3度も4度も生き返る。
そうすると結構不利になってくるんだよねぇ……」
元の攻撃力が高い為、時間経過でプリズムの盾の効果が切れると危険。
麻痺が効く為に蜘蛛の胸当てで挑んでいるのが現状である。
封魔の鎧は効くので十字架メイスで復活阻止出来るならば使おうと考えているが……。
「あれ、僧侶さんの専用スキルかも知れないんだよね……だから取りあえず有効手段は」
高火力で畳みかける事と自動人形は結論付けた。
こうしてこの日の会話は終了したのだった。
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