その日、冒険者ギルドに現れたのは一人の旅人。
その旅人は新たに小規模なギルドを立ち上げ、迷宮踏破へ挑む事となった。
ギルドの名はユグドールズ。
その由来は旅人がかつて聞いた神話に登場する世界樹・ユグドラシルより。
名を半分で断ちきり、最後までを繋ぐ。そして挑むのは複数であるがゆえである。
旅人は仲間を集め、早速パーティを組む事にした。
自身もアルケミストとしての心得を持っていた為、迷宮に挑む事を前提として。
共に戦う事になったのはまず5名。
お転婆で勝ち気なソードマンの少女・リィ。年の頃は14、5か。年齢にそぐわぬ剛剣の使い手である。
彼女と対照的にクールで物静かなパラディンのミリディアナ。リィの幼馴染みであり歳は17らしい。
前衛を彼女達幼馴染みコンビが堅め、自身は他の仲間と共に後衛を務める。
旅人は得意とする氷の術式を主に使い、強敵を仕留める役割と指揮を任された。
その両隣を固めるのが、共に戦う事になった二人の仲間。
慎重派で無口だが頼れるレンジャー・トーン。パーティ最年長の28歳であり頼れる兄貴分である。
そして、変わった口調の穏やかだが金に厳しいメディックのアーリィ。もうすぐ20歳を迎える女性だ。
そして彼らの留守を任されたのが間延びした口調のバードの少女・ニーナ。年の頃は18くらいか。
一度迷宮に踏み込んで手酷くやられて以来、探索その物を恐れてしまっていた。
その為パーティを組む事も出来ず、途方に暮れていた所をスカウトしたのである。
彼女は戦闘こそ苦手だが実務能力に秀で、現在はギルドの財産管理などを任されている。
彼らは果たして迷宮を踏破出来るのだろうか……?
※以下裏話。
「ねえ、旅人さん。一つ聞いても良いかしら?」
「……?」
「お、何だミリィ。ひょっとしてナンパ?やるねぇ、ヒューヒュー♪」
「リィは黙ってて。ずっと疑問だったんだけど……私達、アナタの名前聞いてないわ」
「……確かに」
「そう言われたらそうやね、今まで気にしてへんかったけど……」
「教えて下さいですぅ」
「……○○○○」
「変わった名前ね?」
「聞き慣れない感じだなぁ」
「……異国、か?」
「そうやね、何処の国やろ?」
「でも聞けてよかったですぅ♪」
背後さんの名前(もしくは名前もじり)を付けたキャラを一人は作るのがマイジャスティス(ぉ