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此処はIFのネットゲーム「KINGDOM OF CHAOS」関連のブログです。対象大陸はNL、時々LGやOLとなっております。最近ゴールデンロア・世界樹追加しました。 知らない人、興味ない人には大して面白くないかと思いますので引き返す事をお薦めしますよ?
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熟練メンバーが皆現役を退き、駆け出しの多くなった彼らのお話。

「ふんふん、ふふん……♪」
屋敷の中の一角から石を削る音と、機嫌の良さそうな鼻歌が聞こえてくる。
部屋の主の名はアーシャ。自称芸術家であるが……。

「おい、アーシャ。そろそろ夜だし近所迷惑だ……今日はその辺にしておけ」
槌使いの元冒険者・ハーグが彼女に告げる。
部屋の中は彼女のアトリエ(自称)となっており、数体の石像が鎮座していた。

「おやおや、ハーグ君……芸術家たる私の作業の邪魔をするのかい?ひどいな、君は」
「いや、お前元々職人だろうが……誰が芸術家だ」
「ふふん、職人であろうと作る物が芸術品なら芸術家だろう?」
「それ、どう見てもただの置物じゃねえか」
そんな軽い言い争いをしながらも、彼女は作業する手を止めた。
額に浮かぶ玉の様な汗を彼から手渡されるタオルで拭い、ふう、と一息。

「そういや調子はどうなんだ?」
「最近は斧が手に入ってね。剣に槍に斧、それに弓も持っているよ。防具はないがね。
どれもまあそれなりには使いこなせるが……斧が良いかな。うん」
「器用貧乏にならなきゃ良いがな……まあいい、先に食堂に行ってろ。みんな待ってる」

そう言って彼は次の部屋へ向かった。




次に訪れたのはバージと呼ばれる青年の部屋。
探索業を主に行い、現在は鉄探しと名乗っている。

「おう、飯だぞ……なんだ、今回も上手く行ったのか」
「その言い方はひどいぜ、ハーグの兄貴……まあいいや。これ今月の分な」
そう言って金貨の袋を投げ渡すバージ。
相変わらず使っているのは愛用の山刀であるが……そこそこに力を付けているらしい。

「とは言えたまに、洒落にならない事もあるけどな。虎の群れにあった時とかよ。
後は無駄足が多いのもなぁ……あれは堪えるぜ」
何人か犠牲になったしなぁ、と淡々と呟く彼。
とは言えまだまだ情熱も失っておらず、冒険者稼業を辞める気は無さそうだった。



次に訪れたのはトカゲ退治で大怪我を負った牧童・マルコの部屋。
彼はまだ流動食程度しか食べる事が出来ないので、粥を届けにきたのである。
「しかし、災難だったなぁ……折角装備も整ってきてたってのに」
「はい、ありがとうございます……でも、生きてて良かったですよ……」
力無く笑う彼に粥の皿を渡すと、包帯を巻き替えてやる。途中で覗く傷が生々しい。

「でも良い経験をさせてもらいましたよー……旦那様もお嬢様も、あんな冒険をしてたんですね」
尊敬です、と目を輝かせる彼に苦笑しつつ、部屋を後にする。


次に彼が向かったのは新たに本家からやってきた新米の召使い・シャルロッテ。
彼女は未だこの屋敷に滞在するロストの世話の為に派遣されたのだが……。

「うふ、うふふふ……この手触り、たまりません……♪」
冒険で手に入れた愛用のモーニングスターに頬擦りする彼女に、若干引く。
そう、試しに冒険に出てみろとロストから命令され、やむなく冒険者になった彼女。
だが色々と運にも恵まれ、そこそこの成果を上げていたのである。

「お~い、シャル。そろそろ食事の時間だぞ~……?」
「うふふふ……はっ!?あ、旦那様、失礼しましたっ!すぐお手伝いを……」
「いや、もうシェリー達が準備を終えてるからよ。食堂に行ってくれ」
「あうぅ……またお手伝い出来なかったなんて……しくしく……」
涙を目の幅で流しつつ、食堂へ向かっていく彼女を見送るハーグ。
多少疲れの為に溜息が漏れるのも、やむを得ないであろう。


そして新たに家族となった男の元へ最後に向かう。
彼の名はクベリック。一族の中では鍛冶屋を営む家系の次男坊である。
家を継ぐ長男と違い、趣味のままに槌を振るう彼は自ら鍛えた武具を持って冒険に出た。

「よう、クベリック。そろそろ飯の時間だぜ?」
「ん?おお、旦那か。あいよ。丁度今武器の手入れが終わった所さぁ」
彼はその技術を活かし皆の装備の手入れを任されている。
腕もなかなか良いと家族内でも評判であった。

「さて、それじゃあ次の冒険に備えてしっかり英気を養っておいてくれよ?」
そう言って彼もまた皆の待つ食堂へ向かっていった。
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