「そうだね、前はメデューサまでだったから今回は7Fのナイトから。
ナイトは能力自体はとても低い、7階に潜れるだけの力があれば多分勝てる。
ただその技が厄介なんだ」
自動人形は指を立てながら説明を続ける。
「体力の半分以上のダメージを無効化したり抑えるリミッターや防御を崩す甲羅割り。
攻撃を当てて脱力させたり混乱させる小悪魔アタック……ちょっと、何でそこで噴き出すのさ」
リンダは大きく肩を振るわせ、シエラやルーミィも肩を振るわせている。
気持ちは分からなくも無いのだが……自分も思わず突っ込みを入れた訳だし。
「ふぅ、まあ後は目の近くでピースとかパンプキンとかもあるけれど、問題は小悪魔アタック。
自滅は怖いからね、これを防ぐには聖書か王冠が必要だよ」
ボクは王冠で防いでるけれど、弱いし聖書でもまあ行けるかなと続ける。
「封魔の鎧があれば攻撃とパンプキンだけだから楽になるけれど、入手は少し面倒だよね。
だから基本は王冠か聖書で挑むと良いよ……まだレシピ落とさないんだよねぇ」
なお自動人形は「忍者刀/包平/メイス・プリズムの盾・蜘蛛の胸当て・王冠・くわえ剣」の組み合わせ。
或いは「光の矢・パルティアの弓・封魔の鎧・王冠・スーパー護符」で狩る。
パンプキンヘッドは高確率でリミッター貰うので微妙。混乱対策なければむしろ死ぬ。
「それから8Fのボスが象人間だね……こいつは凄く厄介なんだ。
まず攻撃を貰うと武器が高確率で花束にされちゃって、まともに攻撃出来ない。
オマケに凄く攻撃力が高くて命中率も凄い。呪われてるから麻痺しない。
厄介だよね……普段はボス狩りにかなりの力を発揮する蜘蛛の胸当ては効かないんだもの」
ボクは「ロンギヌスの槍・プリズムの盾・パンプキンヘッド・蜘蛛の胸当て・くわえ剣」のセット。
もしくは「魔剣デスブリンガー・プリズムの盾・パンプキンヘッド・魔剣士の服・くわえ剣」で挑むかな。
死亡時のダメージを返すジャンボリボンやリミッターで防御を固めるのも有りかも知れないね。
そう続けた少女に、シエラが理由を問う。
「まず、相手は桁外れの力だけど防御が凄く低い。ナイト程度しかないからね、火力は重要だ。
先手必勝で殴れば上手く行けば勝てる。ドラゴンヘルムでブレスも有りかも知れないけれど、
花束にされた武器で叩く事も多いからね、パンプキンの方が出やすいみたいなんだ」
後は相手が呪いで動けない間に武器が元に戻れば、それで仕留められる。
ただぶちかましは10ターンもすれば防御を抜いて軽々ダメージを与えてくるので危険。
リミッターなどで耐える場合は回復手段を併用して2発で死亡、と成らない様にしたい所。
「象人間は半分くらい運もあるかなぁ……倒すとスーパー護符のレシピだよ」
これが最初に手に入れたレアレシピだったなぁ、と自動人形が呟く。
こうしてこの日の講釈は終わりを告げたのだった。
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