とある世界で今日も冒険に励む神官・アルマティのある一日。
「よし……ようやく到達したぜっ!」
自室にて一人の神官が喜色満面と言った様子で笑っている。
彼女の名はアルマティ、このたびレベル42に到達した神官であった。
「これでようやく良い素材の所に行けるな……楽しみだぜ」
そう、一人前と認められるラインはレベル25であり、その次のラインは42。
ここに到達すれば一流と名乗っても差し支えがないであろうという所である。
これまでの装備に加え強力な治癒魔法を封じ込めた盾・ハイケアシールドや、
戦闘用の錫杖プリーストロッド、更にそれを発展させた天使の戦杖エンジェルロッド。
防具も聖者の服と呼ばれる神官の正装を纏っていた……が。
現在はそれを上回る守備力と回避力を持つ竜服・ドラゴンジャケットを着用。
装備面ではこの上ない状態であった。
「しかし魔王の腹心はもう居ないのか……本体を狙わなきゃな」
そして魔王を倒す決意を固め、彼女は今日も冒険に励むのだった。