ブルーベリー酒の瓶を眺め、少女は考え込んでいる。
「……どの位の量になるだろ……?」
引き上げた実をジャムにでもしようと考えたのだが、いかんせん初めての事。予測が付かない。
実自体はそれ程の量ではない筈(※1)、なのだが……。
「む~……いつもお店で買ってたもんなぁ……そんなに多くは無いと思うけど……」
買ってきた小瓶に入りきるかどうか、が心配で三日程引き上げを躊躇しているこの現状。
試すべきか、試さざるべきか。それが最大の、いわば問題だ。(※2)
「……うん、案ずるより産むが易し、だよね……♪」
やがて少女は心を決めたのか、ジャム作成に取りかかる事にした……のだが、しばし延期。(※3、※4)
※1:冷凍して400グラム。量的には微妙?
※2:それ程大仰な問題でもない。
※3:結果はまた後日……の気でいた少女を、某所での疑問の声をキャッチした人形が阻止。主に拳で。
※4:人形との十数分に渡る口論(語るのは拳)という名の激闘を終えた後の少女曰く。
「凍らせておいたのは半分か、三分の二位の期間で出来るって聞いたから~。
それに一ヶ月でも抽出できる、って。でもそうだね、それじゃあ間を取って後一ヶ月待ってみようか♪」
との事。ただ味見をする気は満々らしい。
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