飾られたのはネバーランド全域で見られるありふれた花、シナンビ(※1)。
取りあえず一輪挿しにして、工房の窓の所に置いておく。
部屋の中央に置いておくよりは、シナンビを見つけたら何かをするという神(※2)にも見えやすいだろう(※3)。
「ん~……道具欄一杯になっちゃってるけれど……念の為に保管庫を一時的にお気に入りにしてっと……」
以前よりアイテム所持数限界の家に、アイテムを投げ込む神の御技(※4)を目にしている少女。
借りている保管庫に空きはあった筈なので、念の為に住居を簡易転送の魔法をかけた石に刻んでおく(※5)。
「まあ、下手な悪戯してきたら……うん、逆襲だよねぇ……♪(※6)」
少女は微笑みながら、手にした魔女のステッキを軽く振ると、薄紫色の軌跡を残してステッキの先端が踊る。
さて、明日は騒がしい一日になりそうだ……。
※1:自生していて良く育っているものを見つけて売れば500Gになる事から、子供達にも大人気。
お小遣い稼ぎにこれを捜したのを切っ掛けとして、財宝探索の魅力に取り憑かれた者も多いとか。
※2:アース神。通称半裸。趣味・特技は天変地異とストーカー。時々中の人が変わっているとか?
※3:正直な所見られたくはないのだが此処はぐっと堪えて我慢。そもそも目隠しの上から見えるのか。
※4:正直迷惑。しかも家に入ろうとすると、立ち塞がるのも半裸であるから最早嫌がらせとしか思えない。
※5:お気に入り登録の事。システム的な物も、こう考えればファンタジーっぽくなりません?(何
※6:ステッキでの殴打から刃物タイプの人形達による捨て身拘束、その後近距離からの薄紫色の閃光。
命名:スターダストイレイザー(何)、その威力はホワイトドラゴンも軽く仕留められる程度。
PR