もし、隙穿ちと少女が呼んでいた小悪党思考のままならばどうしたか。
ハンマーを振り下ろしていたかも知れないが……。
(これより少女が戦闘スタイル・思考ルーチンの変化をしなかった場合のお話です)
「まず眠っている相手に近付いて、敢えて手を出さない。それで安全ってアピールして……。
うん、それで信用を得た後に付いていって……仲間、とみせかけて……ふふ……♪」
少女は内心でこんな事を考えていたのだが、残念ながら失敗した。
自分を見た相手が何故か逃げ去ってしまったからだ。
「あらら、顔に出てなかったと思うけれど……読まれちゃったかなぁ……?」
どこか肩を落として呟く少女。
普段の行動がこの状況を招いたとは、露程も思っていないらしかった。
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