さて、買った所でふと気付く。道具欄が一杯だ。正直な所を言えば……邪魔で仕方がない。
とは言え仕舞い込んではいけないっぽいので、アリスと一緒に道具欄と睨めっこ。
「アリス、確か倉庫には一個空きがあったよねぇ?」
(うん、お姉ちゃん。昨日見てきたから間違いない)
「それじゃあ……ん~、弓は島以外に持っていくし、地図とコンパスも……」
とは言えクジをしまっては意味がない訳で。少女の視線は目の前に居る桃色の髪の妹分へ向けられ……。
「ねえ、アリs(イヤ)……うん、わかってるってば」
妹分の拗ねた様な視線に微笑みを返し、コンパスと弓を指さす。
この世界に来て、ある意味最も付き合いの長い妹分を倉庫に閉じ込める気など更々無いのだ。
「取りあえず海に行く時は弓、その後コンパスと交換。このシフトで行こうと思うけど、大丈夫だよね?」
膝の上に乗っけて頭を撫でつつ尋ねてみれば、満足そうな顔をして頷く妹分。
……今月は道具の入れ替えが大変になりそうだ。
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