「う~ん、毎度の事だけどさぁ……良く長期間保存できるよねぇ、これ。アリスもそう思わない?」
(うん、思う……。どうやってるのかな……)
少女が何かから逃避するかの様に呟く一言に、追随する妹分。
既に収穫してから十日余り経っているにも関わらず、未だ果実は瑞々しいままだった。
「でもそろそろ加工しちゃわないとね……今回はどんな問題にしようか?」
(お姉ちゃん、こういうのは……?)
「あ、それは良いかも……ボクはこういうのを考えてみたけど……」
果実の山の前で、案を出し合っては笑う少女達。
……彼女らが去った後、果実を数個つまみ食いした痕跡が発見されたとか。
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