少女が工房の窓際で目を閉じ、森から吹き抜ける風に耳を傾けている。
それは森に住む精霊に、少女が尋ねた小さな問い。
自分を守るという木の精霊は居るのか?という問い掛けに対する返答。
少女はその内容を聞き、メモに記入していく。
その作業が終わった時、喜ぶと共に僅かに苦笑した。
「取りあえず、センスがあるとは思えないけどなぁ……」
そう呟いて、少女は小さく笑っていた。
http://sq-life.jp/mokusei/0604.shtml
そして、大切そうに仕舞われたもう一枚のメモ。
大切な友人に教えて貰ったそれを何度も読み返し、準備を進めていく。