大怪我の治療は神話のうろ覚えな記憶から、ハンマーで撫でる様にして癒す事にした。
意外と魔力も集中させやすく、癒し専門の人形達に引けを取らなくなってきている。
では、今度は診察をどうにかできないか。
肩叩きでは流石にハンマーが大きすぎるし……。
「……そっか、ボクが持ってるハンマーじゃサイズが合わないのなら……」
人形に持たせればいいじゃないか、と思いついた少女。
早速人形用に20センチ程の長さのピコピコハンマーを作り始めたのだった。
※本日のNG
「そっか、ボクが持ってるハンマーじゃサイズが合わないのなら……」
用意したのは金色に光り輝く、少女の身長よりも巨大なハンマーと、それを振るう為の巨人の如き人形。
獅子を模したその巨大人形は金色のハンマーを握りしめ、全身からオーラを吹き上げている。
「キミ達なら、怪我なんか一気に消しちゃえるよねぇ……♪」
返事代わりにハンマーを振るう巨大人形。そのハンマーが傍の椅子に触れた瞬間……光となって四散した。
「治療の時のメッセージは……うん、あれにしよう♪ごるでぃおn(殴打音」
少女の呟きを聞いた看護人形達の手によって、巨大人形は闇に葬られたとか葬られていないとか。
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