・少女の在り方について
少女の在り方は姿……特に髪の色に直結して現れる。
少女の髪は元々は赤紫色だった。(これは自然には存在し得ぬ矛盾した色であり、不安定さを示していた)
それが友情や尊敬、愛情等により絆を得る事によって在り方が落ち着き、薄紫色となっていったのである。
それでも本質が変わることはない為に、在り方が揺らげば再び変化が現れる。
・少女の眠りについて
少女はその誕生や在り方の為、夢を見る事がない。そもそも魔力補充さえしていれば睡眠の必要性も薄い。
(英字表記はremless、即ち夢を見るレム睡眠の無い存在だと書き、皮肉っている部分がある)
それでも眠りに就くのは夢を見ることに一抹の希望を託してである。
……ちなみに眠りに就いた際は自身の記憶の奥底へと意識ごと飛ばされる。
そこでも少女の意識ははっきりしたままであり、自身が内部に取り込んでいる道具類の確認や、
記憶の整理などを行い、或いは楽しかった記憶に浸っている。
他者が「夢」として見る、或いは行う作業を彼女は「現実」として行っている。
・少女の夢について
少女は幾つかの夢を持っており、それが叶わぬと思っている。
故にその夢を体現した姿の少女にそっくりな人形を作り、それを愛でている。
少女の夢は以下の通り。
1:この世界に骸を残し、当たり前の様に死んでいく事
(少女を構成するのは黒い霧である。少女が死ねば体は霧となり散っていき、後には何も残らない為である。
少女は骸となった自身の姿を象った人形を作り上げ、ライフレスと名付けた。
その名前通りに闇と呪詛、毒の魔力を込められた、触れる者は命を失う死の人形である)
2:静かに眠りに落ち、夢を見る事
(理由は前述の通り、夢を見ると言う事に少女は憧れている。
少女は目を閉じ眠っている自身の姿を象った人形を作り上げ、レムスリープと名付けた。
レム睡眠の当て字と自分の名前を掛けた言葉遊びの様な名前である。
この人形は眠りをもたらす力、転じて安息をもたらし肉体と精神を癒す力を持っている)
3:成長し、大きくなった姿を見る事
(少女はその生い立ちから成長する事があり得ない。その為成長するという夢を持っている。
少女は自信が理想とする姿を象った人形を作り上げ、それが幻影と言う皮肉も込めシルエットと名付けた。
この人形は他の2体とは違い、少女の扱える技術や魔法を全て与えられている代わりに意志が希薄である。
その為、名前の通り少女の影となって動く事が殆どである)
PR