忍者ブログ
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
リンク
最新CM
[10/04 まお]
[10/04 とかげのキグルミv]
[09/26 ルーナエ]
[09/19 まお]
[08/13 たるたるソース(女神)]
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
レムレス
性別:
女性
アーカイブ
DDクエスト
バーコード
ブログ内検索
カウンター
現在までの来訪者
アクセス解析
* Admin * Write * Comment *

*忍者ブログ*[PR]
*
此処はIFのネットゲーム「KINGDOM OF CHAOS」関連のブログです。対象大陸はNL、時々LGやOLとなっております。最近ゴールデンロア・世界樹追加しました。 知らない人、興味ない人には大して面白くないかと思いますので引き返す事をお薦めしますよ?
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

これはとある人形が見てきたというお話。
(お人形の身振り手振りや記憶を頼りにしていますので、
少し喋り方や行動が変かも?と言う所もあるかもしれません)

港に戻った少女達を待っていたのは、あのおじさん。

「おぅ、お帰り!ついさっき情報が一個入ったぞ!」
おじさんが言うには、二匹の大きなヒヨコ虫が何かを捜す様に、
コロシアムの傍をうろうろしていたという話でした。

「どうもありがとうございますっ。それじゃ行ってみよう!」
「見つかると良いッピ♪」
「ピヨー♪」
三人は意気揚々とコロシアムの方へ向かいました。

コロシアムには今日も、沢山の人が詰めかけて大賑わい。
とても、すぐ探せそうにはありません。

「うーん、どうしよう?」
「聞き込みも難しそうだッピ……」
「ピー……」
三人が相談していると、一人の選手が通りかかりました。
その選手はヒヨコ虫をじっと眺めた後、声をかけてきます。

「ねえ、その子はひょっとして迷子だったりしない?」
驚いて船首の方を見ると、その選手は小さく笑っています。

「やっぱり、さっきその子によく似たヒヨコ虫を二匹見たんだよ」
大きな手がかりを前に喜ぶ三人。

「それで、何処で見たんですか?」
「教えて欲しいッピ!」
「ピヨピヨーー!」
早速教えて貰おうと尋ねて見ますが、その選手はと言えば。

「うーん、でもタダじゃ……そうだ、試合に勝ったら教えてあげる」
と、悪戯っぽい笑顔で言いました。思わず固まる三人。

「ほらほら、今は丁度空いてるし登録しておいで」
そうしている内に、選手に連れられ登録する事になりました。

 

「本当に勝ったら教えてくれるんですね?」
「うん、嘘は付かないよ」
コロシアムの中央で、真剣な表情で向かい合う少女と選手。
一方ぴよ子とヒヨコ虫の方はと言えば……。

「待つッピ!勝手に入っちゃダメだッピー!」
「ピヨピヨ、ピヨーーーーーー!」
一緒に戦いたがるヒヨコ虫を、ぴよ子が応援席で押さえています。
その可愛い戦闘?にコロシアムのお客さんも注目していたり。
そうこうしている内に、試合開始の合図がなって――――。

「いやあ、負けた負けたーー!」
「約束ですよ、教えて下さいっ♪」
勝負は少女の方が勝利を収めておりました。

「つ、疲れたッピ……」
「ピヨーー……」
可愛い戦闘にも同時に決着が付いたらしく、歓声が上がります。

控え室に戻った三人と選手は、詳しく話を聞き始めました。

「私が二匹のヒヨコ虫を見たのは、此処に来る少し前でね。
スペクトラルタワーから出た時にすれ違ったから、多分そこだよ」
という証言を貰い、選手にお礼を言って三人は塔へ向かう事に。

――――そこで親は見つかるのでしょうか……?

病院で軽く傷を回復し、やって来ましたスペクトラルタワー。
あまりに広い内部に、何処から探索しようかと悩みますが……。

「うーん……ぴよ子、何処から捜そう?」
「広すぎて大変だッピ……」
「ピヨーー……」
なかなか探す場所が決まりません。と、その時。

「おや?そのヒヨコ虫……さっき見たのに似てるなぁ」
塔から出てきた一人の冒険者の声が聞こえてきました。

「え、何か知ってるんですか!」
「教えて欲しいッピ!」
「ピヨーー!」
その声に反応して思わず大きな声を出してしまう三人。
それに驚きながらも、冒険者は答えてくれます。

「ああ、さっき竜の巣から下りてきた時に見かけたからさ。
襲ってこなかったからこっちも手出ししなかったけど」
疲れてるみたいに見えたなーと言って、冒険者は去っていきました。

「それじゃあ、まず竜の巣を捜してみよう!」
「賛成ッピ!」
「ピヨーー♪」
ひとまずの目的地も決まり、やる気一杯の少女一行。
塔の中に送って貰うと、てくてくと竜の巣に入っていき……。

「……良かった、竜は何処かに行ってるみたい」
「気配も感じないッピ」
「ピヨーー♪」
ほっとしながら竜の巣を捜しますが、親ヒヨコ虫の姿はありません。
もう少し捜そうと思い、物陰から動こうとして……。

ズシン、ズシンという足音が聞こえてきます。
動かない様に気を付けて隠れていると、目の前を通り過ぎる白い竜。

(見つかっちゃったら危ないかも……)
(声を出さない様にするッピ……)
「ピヨーー♪」
((!?))

嬉しそうな声を上げて飛び出すヒヨコ虫に固まる二人。
白い竜はヒヨコ虫の方へ視線を動かし……。

「……」
くい、と部屋の出口の方を顎で指し、ゴロンと地面に転がりました。
しばらくして、大きな竜の寝息が聞こえてきます。


「怖かったー……でも、あっちに何かあるみたいだったね」
「捜してみるッピ」
「ピヨーー♪」
出口の傍を捜してみると、見つかったのは今にも開きそうな宝箱。

「ピヨピヨーーーー♪」
その宝箱に体を押しつけて、嬉しそうな鳴き声を上げるヒヨコ虫。
開けて欲しいと訴えている様に見える瞳で見上げてきます。

「開ければいいの?……わぁー♪」
「ベッドみたいッピー♪」
その中には一枚の護符と一緒に、藁や布きれがベッドの様に詰まっています。
そこへ飛び込んで、ころんと転がるヒヨコ虫。

「此処で暮らしてたの?」
「そうなんだッピ?」
「ピヨーー♪」
二人の質問に嬉しそうに鳴いて答えるヒヨコ虫。
けれども、まだ親ヒヨコ虫の姿は見えません。

「お家は見つかったけど、どうしよう……」
「ここで待ってると、竜が出てくるかもだッピ」
「……ピヨー!」
しばらく相談していると、突然ヒヨコ虫が鳴き始めました。
視線を向けると、口に護符をくわえて歩いていきます。

「あ、待ってー!」
「離れちゃダメだッピ!」
二人は慌ててヒヨコ虫を追いかけて行き、追い付いたのは交換所。

「ピヨ……ピヨーーーー!」
「景品交換所へようこそ!……ってあら?」
交換所のお姉さんが歓迎してくれましたが、何かに気付いたようです。
その後ろには、二匹の大きなヒヨコ虫の姿。

「そう言えばあのお姉さんって……」
「ヒヨコ虫を連れてたッピ……」
「ひょっとして……あの、この子は何処で見つけました?」
小声で話していると、お姉さんが顔を上げて話しかけてきます。

「実は……」
「……という訳だッピ」
「まあ、そうだったんですか。ありがとうございます」
「ピヨピヨーー♪」
「ピヨっ!?」
「ピヨーーーー!!」
事情を説明している内に、ヒヨコ虫の親子も感動の再開中。
髭の様な物が生えたヒヨコ虫とリボンを結んだヒヨコ虫が、
一緒に居たヒヨコ虫に何かを言っている様に見えました。

その後、親ヒヨコ虫や交換所のお姉さんから何度もお礼を言われて、
今回の迷子騒動は無事に終わりましたとさ。

「ピヨピヨーー♪」
「この子、また一緒に遊びたいって言ってます♪」
交換所に来れば何時でも遊べますからね、というお姉さんの言葉と、
ヒヨコ虫親子の鳴き声を背に受けて、二人は家路に就きました。

――――明日はどんな一日になるのでしょうか……?

追伸:その日以来、アイテム交換所で遊ぶ少女達が見られる様になったとか。






※モデルはMika様です、ご協力頂きどうもありがとうございました♪

PR
この記事にコメントする
NAME:
TITLE:
MAIL:
URL:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS: 管理人のみ表示
ありがとうございます!
ミカ
素敵なお話を書いて下さって、ありがとうございました~♪
とっても嬉しいです(*´д`*)

…お、お持ち帰りしてもいいでしょうか~(手元のノート開きつつ

これからは、毎日欠かさず交換所へ通おうと思います(笑
ありがとうございましたー!
こちらこそ♪
レムレス
色々質問したりして、ご協力頂きありがとうございましたですよ~♪
お持ち帰りはご自由にどうぞなのです♪

交換所の後ろの方のヒヨコ虫を見て、オチを思いついたとか……。
(最初は家に帰ったら、家の前にいたとかそんな展開のつもりでした

では、これからもよろしくお願い致します♪

Copyright: レムレス。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 御伽草子 / Template by カキゴオリ☆