予想以上に赦しが下り、少女に繋がる途が増えた。
今日出会えなかった方にも、明日、明後日、次に出会える時に繋がると良いな。
少女がそう小さく呟くのを、その人形は聞き逃さなかった。
「……ん~?なぁに?」
首を傾げて尋ねる少女に首を振って返し、人形は途を見つめた。
以前浮かべた狂気めいた笑みとは真逆の、優しく穏やかな笑みを浮かべて。
※数時間後の追記
また一つ、途を繋ぐ赦しが下りた。
嗚呼……嬉しい。少女が笑みを浮かべ、人形もまた笑みを浮かべた。
すぐに、こちらからも礼を述べに行かないと……。
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