とある世界で冒険を続ける剣士イヴリィの日常。
「でーきーたぁ~♪」
満面の笑みを浮かべて鍛冶場から出てくる少女・イヴリィ。
その手には拵えられたばかりの美しい剣と盾、そして鎧があった。
その剣の名はカリバーン、特殊な力は秘めていないが凄まじい威力を誇る聖剣。
その盾の名はアイギス、とてつもない防御力と高い攻撃回避力を併せ持つ神の盾。
その鎧の名はドラゴンメイル、竜のウロコで鍛え上げた軽く、そして堅牢な鎧。
いずれも一線級の剣士が扱う武具としては最高の品物であった。
「これで何とかがんばれるかなぁ……魔法は怖いけど、うん、がんばろう」
作ったばかりの装備を身に纏い、さらなる冒険に決意を燃やす。
……これらの装備を作る素材のために、財産のほとんどを擲っていたりするのであった。
その補填のためにも、これからの冒険にいっそう熱を入れようと考えるのだった。