他の3人の仲間に遅れ、ようやくその世界に辿り着いた一人の女性。
名をオリビアと言い、180センチを越える鍛えられた長身に女性らしい体つき。
蜂蜜色の長いウェーブの髪をした、戦士である。
その腕力は片腕で鉄槌を軽々と振り回し野の獣を素手で仕留められる程である。
そんな彼女は北方の極寒の地方に住まう、とある部族の娘として生まれた。
神や精霊への信仰が篤く、その世界を席巻する大型の宗教へも抵抗していた。
しかし戦に敗れ無理矢理改宗されそうになった所を、彼女が神官戦士となる事で、
監督するという名目の元に一切の干渉を禁じたのであった。
その様な縁で表向きはこの宗教の熱心な信仰者であるがその裏では自らの神だけを信じる。
表向きには飄々と、他者を巻き込んで騒動を起こす事もある天然気味の女性。
しかしその裏では冷徹であり苛烈な戦士として、これまでを生きていた。
そんな彼女は仲間に出会えた事で、己の信仰が神に通じたと思ったのだった。
そして彼女もまた仲間達に追いつこうとするかの様に修行を続けている。
再び会える日を夢見ながら、穏やかに、冷静に。