まずは基本、七並べ。
これは運次第だったが、互いに堰き止め合い、譲歩を引き出そうとする駆け引きが愉快だった。
交渉の果てに堰き止められた6を出させ、自分の手札から1を捨てたあの快感。嗚呼、懐かしい。
それからババ抜き。
場合によってはジジ抜きにもなるが、これもまた愉快だった。カードを後ろ手で入れ替える、
カードを重ねて外からは枚数が少なく見える様に配置する。小細工と表情を読むのが堪らない。
続くは大富豪。
ルールに用いたのは転落と革命・返しのみとシンプルに、縛りや階段といったルールはやった事がない。
自分は虎視眈々と2位を狙って勝負を仕掛けていた。やはり手堅く攻めるのが良い物だ。
更にブラックジャックやポーカーと、運次第のゲームも外せない。
手札が14の時のブラックジャックの緊張感、フラッシュを成立させられるか否かの同マーク4枚。
あのスリルと成功時の快感、失敗時の敗北感は一度味わえば病み付きになるだろう。
そしてマイナーな物も多数。
豚の尻尾、インディアンポーカー、推理ゲームなど枚挙にいとまがなかった。
「うん、今度また誰かとやってみたいなぁ……」
少女はカードを弄びつつ、そう呟いていた。
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