竜はひとまず攻撃せよ、との信念の元で300ダメージ程を叩き込み、意気揚々と引き上げてきた少女。
しかしその数十分後、関係者から攻撃を控えて貰えるとありがたい、という旨の知らせが。
「あ~……どうしよ、もう叩いちゃったよ~……」
そう、久々にアリスと、夫の連れた剣の精霊を借り受けて突撃していたのである。
テンションは天井知らず、全力を出していた結果、軽く恍惚感まで感じていた手前少々ばつが悪い。
「……まあ、いっか……」
少々考えた後、少女は無かった事にしたらしい。
ボクは何も見てません、などと呟きつつ市街地へ消えていった。
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