少年と少女を象る人形、それは少女がかつて聞いたとある悲劇の物語から作り出した物。
少女はその物語の結末が気に入らなかった。おかしいと思った。だから、手を加えてみようと思った。
されど、それを自分だけでやってしまっては意味がない。それこそ只の人形遊びだ。
だから、格好の舞台に彼と彼女を飛び込ませた。
実際には黒子の存在など、二体には意味がないのだが……。
「今はまだ自らを人形の枠に収め、未だ未来を知らぬ君達。どんな未来へ辿り着くのかな?」
少女はあえてそのまま、人形を何処かで見守っている。
最期の出番に問いかけを投げる為。
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